嵯峨街道地区
1.松竹撮影所
(しょうちくさつえいしょ)
京都映画撮影所、松竹京都映画撮影所、松竹京都撮影所、を経て現在は松竹撮影所と呼ばれます。あの必殺シリーズはここで撮影されました。時代劇が盛んだったころ、三条通をはさんで向かい側のお食事処あいおいには、撮影途中の俳優が衣装のまま食事に来ていました。自分以外全員ちょんまげなんてこともしばしばでした。
2.蛇塚古墳
(へびづかこふん)
京都府下最大の横穴式石室をもつ前方後円墳で、現在は後円部の石室のみ露出しています。石室は明日香村の石舞台古墳に匹敵する大きさです。床部分の面積で比較すると日本で第4位の規模で、国の史跡にしていされています。
上空からの写真を見ると 家が元の前方後円墳とぴったりの形に並んでいるのがおもしろい。
3.斎宮神社
(さいぐうじんじゃ)
天照大神を祭神とする神社です。伊勢神宮に奉仕する斎宮が有栖川の辺に野宮を建て、精進潔斎をした旧跡と伝わる、こじんまりとした神社で、厄除け開運・婦女子の血の道の守護などに御利益があるそうです。このあたりは以前材木置き場に囲まれていて、銭形平次などの撮影をよく見かけました。道幅が狭いわりに交通量が多い三条通りにあって、ほっと一息つける場所です。
4.有栖川と西高瀬川
(ありすがわとにしたかせがわ)
嵐山のから流れてきた西高瀬川はここで有栖川と交差しています。まだ丸太流しが行なわれていたころは、平面交差していたとききました。流されてきた丸太はこの辺りに立ち並ぶ製材所で 木材に加工され 出荷されていきました。今では製材所は少なくなってしまいましたが、京都木材のメッカだったのです。
今はサイフォンの原理で、西高瀬川が有栖川の下をくぐっているそうです。
5.車折神社
(くるまざきじんじゃ)
車折神社といえば 有名なのがこの芸能神社。天宇受売命(あまのうずめのみこと)という女性の神様がまつられています。天岩戸伝説では、宇受売命が岩戸の前で踊り、それに魅かれた天照大神が岩戸からでてこられて、この世に光が戻ったといわれています。そのことから、天宇受売命は芸能の祖神といわれています。境内には芸能人が奉納した玉垣がたくさんあります。最近はパワースポットとしても人気です。
6.西高瀬川
(にしたかせがわ)
江戸時代初期に角倉了以により開削された大堰川から、丹波地方の木材を市中心部に直接引き込むため運河として、文久3年に嵯峨・千本三条間が開削されました。京友禅などの染物工場からの排水を流すための水路としても利用され、日によって色が変わったといわれています。
現在は天神川に注ぐように改修され、水量が有るのは太秦あたりまでとなっています。