山科四宮地区(旧東海道)
1.旧三条四ノ宮交差点
(きゅうさんじょうしのみやこうさてん)
現在の三条通りは、名神高速東インターチェンジ出入口付近から始まる、京都府道143 号四ノ宮四ツ塚線となっている。東海道の旧道は旧三条四ノ宮交差点から始まる。この地区は両道が平行して走る地区で、日ノ岡峠の山科区側で合流する。旧三条四ノ宮交差点を西に向かって右に少し入るとローカルな良い雰囲気の京阪 京津線 四宮駅がある。この周辺は古い家とマンションやビルが混在する地区で、車の交通量の多さに少々危険性を感じるので歩行時は十分に車に注意した方が良い。
2.徳林庵
(とくりんあん)
旧三条四ノ宮から20 分ほど歩くと古い六角堂の徳林庵がある。子供を守り、大地を守るという地蔵菩薩のお顔は、優しげで温かい。裏には琵琶の祖人康親王墓があり蝉丸塔の名で親しまれている。ここは街道の出入口に六地蔵〈東海道 山科地蔵(徳林庵)/奈良街道 伏見地蔵(大善寺)/大阪街道 鳥羽地蔵(浄禅寺)/山陰街道 桂地蔵(地蔵寺)/周山街道 常盤地蔵(源光寺)/鞍馬口街道 鞍馬口地蔵(上善寺)〉が置かれた場所でもあります。
3.諸羽神社
(もろはじんじゃ)
徳林庵を過ぎると右手に諸羽神社の鳥居がある。ここをくぐって5分ほどで境内に着く。深閑とした境内は、朱ぬりの本堂が緑にはえて美しい。山科一八郷の中で第四番目に当たるとされ、古くは「四ノ宮」と呼ばれて、この付近の産土神(うぶすなのかみ)として人々に崇敬された。神社の背後の山は諸羽山といい、平家物語の中に、「木曽、もろは山の前、四の宮川原に打出で・・・」と記されているのは、当社周辺のことである。
4.毘沙門堂
(びしゃもんどう)
三条通から毘沙門堂へは坂道徒歩7分。お寺の入り口から急な石段を昇ったところに山門があり本堂があります。春は「そうだ京都行こう」のJRポスターになった枝垂れ桜、秋は紅葉が…、四季を楽しめるお寺です。本堂裏には、山から湧き出る滝があり滝行も行われます。たまたまかも知れませんが、上の駐車場入り口のお休み処前では「豆菓子」製造販売をやっていました。単純な手順でしたが手慣れた手つきで、豆絞りの手ぬぐいがよく似合っていたので思わず買ってしまいました。
5.竹湯温泉
(たけゆおんせん)
山科駅前から旧三条通りを300mほど東に行ったところにあるお風呂屋さん。暖簾は男女一枚ずつ掛かっているのですが、暖簾をぶら下げるために鉄の棒が上から延びてきているのが印象的です。暖簾の先の引き戸を開けようとしたらこれが自動ドアです。このドアを開けると、土間に番台のある古い造りの脱衣場が広がっています。と書くと、道路から脱衣場丸見えちゃうん!と思われるかも知れませんが、一応目隠しに籐で出来た衝立が置いてあります。
6.車石
(くるまいし)
マンション三品ビル前にある車石。JR山科駅から南に向かう外環状線を下がり最初の信号を左折すると、本日の探索道である旧東海道筋(旧三条通)が東に伸びており、北に伸びる小道を含めて数ヶ所に車石が姿を見せている。少し歩くと、数年前まで御菓子三品本舗という伝統ある店舗のあった場所(現在マンション三品ビル)に、東海道と刻まれた石標が建っている。石標の裏面には、「昭和23年11月に往来安全のため三品英造建立」、側面には「大津札の辻まで一里半」と刻まれている。
7.山科駅と京阪山科駅近辺
(やましなえきとけいはんやましなえききんぺん)
RACTO ホテル、専門店などのターミナルコミュニティーゾーン、大丸やスポーツクラブなどのカジュアルショッピングゾーン、金融・医療機関などのシティーサービスゾーン、遊戯施設などのアミューズメントゾーンを有する複合商業施設。地下1階から4階までは商業施設となっており、核店舗の大丸やましな店と4 0 のショップが集う専門店街ラクトで構成されています。
8.旧東海道の石碑と明治天皇御遺跡の石碑
(きゅうとうかいどうのせきひとめいじてんのうごいせきのせきひ)
この石碑は、明治元年九月明治天皇御東幸の際、同二年三月の御還幸及び、同11年10月の御還幸の三回に亘って、古く戦国時代より東海道の茶店、宿場又本陣として洛東山科の名刹毘沙門堂領地内にあった「奴茶屋」(現RACTO・A2階)に御駐輦されたことを記念して建立されたものである。
9.リカーコレクション龍野
(りかーこれくしょんたつの)
商店会の憩いの場となっている。街づくり活動、地域コミュニティー活動をバックアップするため身近でかつ気軽に利用できる活動拠点として、山科三条商店会「リカーコレクション龍野2階」に暮らしの工房「三条街道わくわくホール」も開設し、商店会の憩いの場となっている。
10.愛宕常夜燈
(あたごじょうやとう)
福永日進道前に建立されている愛宕常夜灯は、一八五五年二月に建立されたものです。愛宕信仰は、右京区の愛宕山山頂にある愛宕神社から発祥した信仰で、全国にも広まっています。愛宕神社の神様は、「火伏せ」に霊験のある神として広く信仰されるようになり、古くから修験道の道場であって、愛宕山に集まった修験者によって江戸時代中頃から愛宕信仰が日本前項に広められたといいます。今なお京都市内の多くの家庭の台所には愛宕神社からもらってきた「阿多古祀符火迺要慎」と書かれた「火の用心」のおふだが貼ってある。
11.五条別れの道標
(ごじょうわかれのどうひょう)
昭和62年の5月に京都市登録史跡に指定された道標。五条橋、東西本願寺、大仏方広寺、今熊野観音、清水寺方面への道を示しており、ここが東海道において要所の道一つであったと考えられます。
宝永4年(1707)11月建立。正面には「左ハ五条橋 ひがしにし 六条 大佛 今ぐまきよ水 道」、街道沿いの面には「右ハ三条通」と刻まれています。裏には、「宝永四丁亥年十一月吉日」「願主 沢村道範」と刻まれています。今からちょうど300年前に立てられ、それ以来ずっとこの地の変遷を見つめてきたわけですね。
12.チーズケーキ ローヌ
ドイツ・オーストリアウィーン国家マイスター亀丸秀之氏のお店。チーズケーキのローヌとして有名で、オランダのゴーダチーズを 使って焼くスフレタイプのチーズケーキはしっとりとろけるような味わいで固定ファンも 多い。1Fは、販売店舗。2Fがヨーロピアンテイストがいっぱいのカフェ。この道沿いで唯一ホッと出来る場所です。ケーキセットは、自家製アイスクリームとクッキーもついて770円(ケーキの種類によって価格は前後する)は安い!四宮からローヌまで普通に歩いて約30分。途中にある史跡などに立ち寄ると+20分。