京都の通りをデザインする                                                           公益社団法人京都デザイン協会

三条通りを中心とした新たな京都観光の姿

029.ai

御陵地区(御陵〜日ノ岡)

1.京津電車御陵駅跡
(けいしんでんしゃみささぎえきあと)

京津線旧御陵駅と電車道はベストポケットパークに変身。御陵地域の環境改善に役立った跡地利用。京阪三条と大津をつなぐ電車が住宅の直ぐそばをすり抜けるように走っていた。筆者の奈良が25歳の40年前に結婚して住んだ新居(二畳のダイニングキッチンと六畳の居間。裏の空きスペースにプレハブの風呂を設置し、人の気配がない事を確認して裸で往き来した)のアパートは、この駅を降りて南へ7 分ほど歩いた所にあった。
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2.古代を匂わす天智天皇陵
こだいをにおわすてんちてんのうりょう

考古学的には「御廟野古墳」(ごびょうのこふん)と呼ばれている。「大化の改新」で有名な中大兄皇子(天智天皇)の御陵。常緑樹林の間を北に向かって緩い上り勾配の参道があたかも未知の世界に招き入れる様相を示している。向かわずにおれない絶妙のデザインである。歩くにつれて三条通の喧噪から静寂へ。騒がしい日常からタイムスリップするような感覚に酔ってしまう。
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3.時の記念碑(日時計)
(ときのきねんひ(ひどけい))

天智天皇陵の参道の脇に、昭和13年、京都時計商組合が垂直の日時計を建立。天智天皇が「漏尅」(水槽が階段式に並べた水時計)を作らせ、日本で初めて時を知らせたのが671 年6月10 日と日本書紀に記されています。その故事に因んで、大正9年(1920)に、この6月10日を時の記念日としました。
「天恩無窮」(天の恩恵ある日が永遠に)という思いの篆刻文字が美しい。
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