京都に根ざした優れたデザインを発掘

みやげもの屋こそ、
土地の物産の
コーディネーターであり
プロデューサーで
あるべきだ

おみやげ 知恵くらべ

 〒626-0001
 宮津市文珠640-24
 TEL:0772・22・4554
 FAX:0772・22・8465

日本三景のひとつ天の橋立の駅前。みやげもの店智恵くらべには、ここにしかない丹後の特産品が多く揃っている。本来、オリジナルのものを置くみやげもの店はほとんどなかった。そういえば観光地のみやげもの店にはだいたい同じものが並び、事実そういったものが売れ筋なのだそうだ。それでも店主の小田尚彦は「地元のものがないのはおかしい」と、自ら丹後の工芸作家や工房などをまわってその作品を店の品揃えに加えていった。この地方にしかない藤布、宮津焼の土鈴、丹後ちりめんの絵葉書など。開店当時は観光客と共に「地元のものがある」からと、近隣の人が多く訪れたという。
もちろん独自で仕入れを行うのはリスクも少なくない。卸すという概念が理解されず、利益が出ないこともあった。それらを少しずつ改善し、いまでは生産者から直接持ち込まれるなど、この店のギャラリーとしての存在価値が認められてきている。丹後のものは智恵くらべにありと、観光客だけでなく地域の人々からも支持され、丹後のアンテナショップ的な役割も担っている。丹後のよさをわかってほしいとの思いと、単にものを売るのではない、地元のいいものを商品化しようとする店主の、従来にない発想力と努力が、みやげもの店のあり方を変えたのである。

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写真
繻子スカーフ
ジョーゼットスカーフ
ちりめんハンカチ
藤布コースター
土鈴(大)
土鈴(小)
絵葉書