「想い」が生んだ
新しいまちの姿。
「想いをカタチにする」
デザイン水源地
株式会社 GK京都
〒602-0898
京都市上京区相国寺東門前町657
TEL:075・211・2277
FAX:075・231・1047
http://www.gk-design.co.jp/kyoto/index.htm
鴨川以西、「御池通シンボルロード」は、京都市の大型プロジェクトで、GK Kyoto も設計参加したまちの新しい姿だ。「みちにわ ぶたい」を開発キーワードとする御池通は、歩く人にやさしい通り、として位置づけられる。この意義が見事に生きていることは、通りを実際に歩いてみればよい。通りの歴史に目を転じれば、もうひとりの主役は南北の通り、いわゆる「まちどおり」。各々に長くて深い歴史をもつ「京都らしい」通りだ。そして生まれたのが、歩行者用の通り名サイン柱、「辻標(つじしるべ)」。4カ国語で表記された通り名と、びっしり書き込まれたネームの由来。控えめな舗石模様のなか、道行く人は、ふと立ち止まり、通りの「歴史」に想いを致すことができる。車道上に横からすっきり伸びた「システム柱」は、通り名がくっきり表示され、低く設置されたことで実に見やすく、美しい。「人の暮らしがまちの模様になる」、シンプルな言葉に人々の想いが端的に表現されている。
京都には、都市の「暮らしの知恵」がある。エコロジーというよりももっと身近な、「暮らしの知恵」を生かせるまち、まず「人にやさしい」まちの姿を考えることから、すべては始まる。
「御池通シンボルロード」も、「歩くことから始めよう」「まず人にやさしい通りを」の想いから生まれた究極のデザインなのである。
写真/御池通シンボルロード・システム柱・辻標[つじしるべ](歩行者用通り名サイン)・舗石