はじめに

公益社団法人京都デザイン協会では、当協会共益事業の一環として1年に1回「会員展」を開催しております。ここ数年は京都の伝統産業とのタイアップで、会員デザイナーによるデザインを職人の方がカタチにするというスタイルのタイアップ展覧会を開催しております。　宮井様の風呂敷に始まり、小丸屋住井様の舞扇と団扇、昨年度は老松様の和菓子のデザインに挑戦し、そのユニークな展覧会はメディアにも取り上げられました。
そこで2013年度は、「京都の日本酒にデザインで乾杯！展」と銘打ち、今京都で盛り上がる日本酒をテーマにラベルデザインの作品展を開催します。伏見酒造組合様のご協力をいただき24銘柄のオリジナルデザインを展示いたしました。
京都市では「日本酒で乾杯条例」を追い風に伝統の日本酒が見直されています。昨年末には和食がユネスコの無形文化遺産に登録され日本酒の舞台もさらに増えるものと期待が寄せられています。
グラフィックデザインをはじめイラストレーション、建築デザインなど様々なジャンルのデザイナーで構成される当協会ならではの個性的なデザインは、きっとおいしい日本酒を印象づけることができるものと考えています。また京都経済と文化活性化の一助となればと願っております。
本展覧会会場として、御池のゼストギャラリーを予定しております。このギャラリーは京都市役所のすぐそば、地下街ゼストのほぼ中央という好立地です。京都市の行政の方々や多くの人に立ち寄っていただくことができることから、日本酒のPRにもつながるものと考えております。　桜も色づき始める春の始まりに、趣向を凝らした酒瓶をご高覧いただきたくご案内申し上げます。

• 2014年3月　
• 公益社団法人 京都デザイン協会
• 理　事　長　奈良磐雄
• 実行委員長　川口凱正