日本文化の再生を
コンセプトに、
ものづくりは小物から空間、環境、文化へ
株式会社 くろちく
<本社>
〒604-8214
京都市中京区新町通錦小路上ル百足屋町380
TEL:075・256・9393(代)
FAX:075・256・7701
http://www.kurochiku.co.jp/
クラフトショップ、飲食部門、建築設計、環境デザインなどを幅広く手掛けるくろちくグループの創始者黒竹節人がクラフトショップを独立創業した一九七〇年代、日本の生活様式は洋風へと変化の時代を迎えていた。高度成長のなかで大量生産、大量消費、使い捨てがあたりまえとなり、同時にものを再利用するという日本古来の文化や智恵が失われていく。古い道具を捨てるように、受け継がれてきた生活文化を失うわけにはいかない。伝統と未来性の間に立ち「古いものを利用価値のあるものに再生する」くろちくのコンセプトはこの時から明確なかたちをもっていた。くろちくのものづくりには売れるもの、消費者のニーズに合わせたものという以前に、こうあるべきだという確固たる意思がある。一言でいえば昔からあるという安心感を加えること。日本人の血のなかに生きている、様式やしきたりや、色、かたち、紋様などを取り入れ、生かしていくことである。独特のマーケティング感性と、さまざまなジャンルを経た経験、伝統文化にふれることで培ったアイデンティティが、今そこにあるものに何が必要なのかを見抜いていく。それはものづくりを超え、文化を再生するという役割を担うことでもある。人の心を和ませる小物、食べ物、空間、環境、そして文化。くろちくが創り出す世界はどこまでも広がっていく。
写真1
百千足外観
写真2
風呂敷
写真3
ちりめん細工