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高井一郎 京都市立芸術大学教授 '96 Made in KYOTO 京都デザイン優品審査委員会委員長 |
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審査講評
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今年も昨年に引き続き400点を上回る応募があり、この事業が9年目を迎え京都の産業界によく周知されてきたことが窺える。 また、応募されてくる商品のレベルも、当初と比べると底上げされた感があり、審査を通じて過去9箇年の実績の重みを感じている。 さて、京都デザイン優品は、京都で作られた生活に根付く商品で造形と品質に優れたものを選定し、世に送り出そうとするものだが、応募されてくる商品は、お土産品のような伝統工芸品から、生産機器のような大型工業製品に至るまで多種多様であり、性格の全く異なった商品のデザインを審査する我々審査委員を悩ませるところである。 京都産業において、新しい産業構造の変化に対応するため高付加価値の商品化が不可欠であるが、その一つにデザイン力の導入によりパーツメーカーから最終製品メーカーへの脱却が考えられる。 1200年の歴史に培われた伝統的なデザインの価値と並んで、京都には21世紀に向かって新しい歴史を築くインダストリアルデザインも重要であり、我々審査委員が悩みながら審査を続けるのは、京都のデザインを、この2つの側面から多くの人に知っていただきたいからにほかならない。 今回送り出す京都デザイン優品が、京都のデザインマインド高揚の一助となることを、心から願うものである。 |
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審査委員
岡 信吾 (社)日本パッケージデザイン協会理事副理事長 ご協力いただいた推薦委員 上村多恵子 (株)ドラマモード代表取締役 |