京都に根ざした優れたデザインを発掘

心を織り、
愛を灯す
マフラーと
キャンドル

重度身体障害者マリアの会
衣笠共同作業所

 〒603-8378
 京都市北区衣笠御所ノ内町4
 TEL:075・462・3514
 FAX:075・465・0809

ここ衣笠共同作業所は、障害のある人が自分で責任のもてる仕事をし、生きがいを見出せるようにと昭和59年に開所、障害のある人たちによるものづくりを支援している。つくり手の思いが伝わるものをと選んだのが、マフラーとモザイクキャンドルだ。特にキャンドルはスタッフの試行錯誤の結果生まれたオリジナル商品。春は花、夏は水、秋は紅葉、冬は雪やクリスマスツリーなどのモチーフは季節感にあふれ、1年中楽しめるインテリアとして、キャンドルの新しい楽しみ方を提案している。光や色彩が氾濫する現代に、ほのかにゆらめく炎は人の心にぬくもりを灯し、穏やかな気分にさせてくれる。その優しさ、美しいデザイン、1日中灯すことができるもちのよさなどで人気の高い商品だ。また色の糸を選ぶことから始まり、ひと織ひと織ていねいに織られるマフラー。これらには制作者の名前がつけられており、売上げの半分は制作者に、あとの半分は材料費となる。ひとつひとつ責任を持って仕上げるように、そして買ってくださった人に制作者の思いが伝わるように。楠本浩子所長はじめ美大出身の職員の指導のもと、楽しみながら作業する人々の顔はどれも明るい。障害のあるなしにかかわらず、ものをつくる楽しさ、それが人の手にわたっていくよろこびは何にも替えがたいものなのである。

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写真
モザイクキャンドル
マフラー